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菅沼直オフィシャルブログ
6月 02 2016

ジャズコード概念 ピアノ編(その3)

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さて、Cを左手でミ・ラ・レと弾いてみて、それがCとして聴こえるようになってきたでしょうか。

では今日は1歩進んで、右手をくわえた両手のコードについて説明していきます。

ずばりCの場合、左手でミ・ラ、右手でレ・ソと弾きます。つまり左手で4度を積み重ねたのと同じ幅で4度上に積み重ねたわけです。基本的にモダン後期以降のジャズコードではこのように4度で音を重ねることで、いわゆるジャズっぽいサウンドを作っていきます。この左手で2音、右手で2音、という押さえ方は、慣れない人にとっては少し音が少ないんじゃないか、と感じられると思います。でも一般的なバッキングではこの4音で十分です。ただしこのCの場合のように、4音がおよそ均等に散らばっていて、4音がそれぞれ違った音で構成されている必要があります。そういう構成にすることで、ジャズっぽいが重くない、というモダン後期以降に理想とされてきたサウンドを作ることができるのです。

一般に右手でメロディーやアドリブを弾く場合は、左手がコードを弾きますから、その場合は上記のミ・ラ・レのように左手で3音を使ったコードを押さえるのが基本です。これはあくまでも基本であって、絶対に誰でもそうしている、というようなものではありませんが、まずは左手3音からスタートしてみてください。そしてこれを基本パターンとして捉えていって問題ありません。左手で3音、両手で4音、ということです。

 

しかし、この手法はどんなときにも使えるというわけではありません。なぜならば、ピアノ編(その2)の最初に触れたように、コードを押さえる下限と上限があるからです。つまり中央Cから1オクターブ下がったC以下の音から積み上げられたコードは、どうしても低域が重くなってしまい、クリアーに響きませんし、また、中央Cから7半音上のG以上の音からさらに4度離して積み上げようとすると、浮ついた落ち着きの無い響きになってしまいます。ですからコードCのこの押さえ方をそのまま平行移動できる範囲は意外と狭いとも言えます。

コードの表記には様々な方法があり、例えばCMaj7とかCadd9とかC/Gだとか、Cのようにトニックコードであってもいろいろな書き方をされます。しかし今回は、Cときたらミ・ラ・レ、両手ならそれにソを足してミ・ラ・レ・ソと覚えていいでしょう。ただし、次の項で詳しく説明しますが、この抑え方が通用するのは、Cをトニックコードとして捉えた場合だけです。ではどういう場合はダメかというと、Cの右にm、つまりCm、Cの右に7、つまりC7、Cの右にm7、つまりCm7、Cの右にm7-5、つまりCm7-5、Cの右にdim、つまりCdim、等と書かれている場合はこの押さえ方は使えません。つまりこれらのコードはトニックコードではないということです。

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